7月入ってすぐの日曜日、氏神さまの夏祭りに行ってきました。
明石の稲爪神社では、夏祭りに茅の輪が設置されるので、私の大祓はこのタイミングになりました。
お祭りとあって、境内はお店も並んで賑やかでした。
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茅の輪をくぐる前に一礼、くぐって左から廻り戻って一礼、次に右から廻り戻って一礼、再度左から廻り戻って一礼して、最後は輪をくぐり神前までまっすぐ進んでお詣りします。
夏越の大祓で、この半年の罪、穢れを祓うのですが、自分が罪、穢れを纏っているとは、なるべくなら思いたくないし、はっきりさせたくないところですが、この際、どんなことを罪、穢れとするのか、夏越の大祓について、自分なりに調べ、我が身を振り返ってみることにしました。
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季節は人の心に影響をもたらします。夏と冬という真逆の季節を比べると、夏は外に向かって活動的になり、冬は内にこもって内向的になります。
夏至点は陽のエネルギーが最も極まる時ですが、「陽気も過ぎると罪になる」のだそうです。(今年の夏至点は6月21日でした)
・気が大きくなり、越えてはいけない一線を越えてしまう。
・傲慢になり、感謝を忘れる。
・気が外にばかり向き、丁寧さに欠ける。
・自己評価が膨らんで、報われないというイライラ、不平不満を募らせる。
こういった自意識の増大は、本質的に大切なことから離れてしまう結果となります。こうしたことの積み(ツミ)重なりが、罪(ツミ)になるそうです。日本語の「音」は大変奥深いですね。
後ろめたいと自覚のあることから、無自覚に人を傷つけているようなことまで、生きている限り、どんな人も罪、穢れから逃れることはできなさそうです。
我が身を振り返らず、汚れたままにしておくと、運氣が下がり、凶事をもたらすとされます。家でも掃除をしなければ、埃が積もって、汚れてしまうようなものです。一年の後半を迎える前に、祓い清め、謙虚な気持ちに立ち返り、今後の無病息災を祈る機会を持つのは大切なことですね。
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夏至を境に、陽は転じて少しずつ陰へと移り変わっていきます。
外へと向かいがちな季節だからこそ、陽気に偏り過ぎず、陽と陰のバランスを取りましょう。私も気をつけます(^-^)
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*茅の輪くぐりの作法の意味(左廻り→右廻り→左廻り)
・左(ひだり)側から廻るのは、霊(ひ)つまりは【目に見えない世界】から物事は始まっているから(原因)。
・次に右廻りするのは、原因が現象化するのは私たちが生きている現実世界(結果)だから。右(みぎ)側は、実・身(み)、【目に見える世界】。
・再度、左側から廻るのは、また霊(ひ)の世界に戻る、という意味。
上記の循環はずっと続いている。
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目に見えることがすべてではありません。どちらかというと、目に見えないことの方から、始まっているんですね。それでも、起きている事象に対して、現実的に取り組んでいけるのは、目に見える世界です。最後、現世から去る時には、目に見えない世界へ委ねていくということですね。
生きていくには、まず心の在りようが大切です。心に罪、穢れという名の草が生えたら、その根が残らないように抜いて、本当に育てたいものを守るのです。(こういった例えは、ヨーガの哲学的な話にも出てきます)
冬の年越の大祓は、大晦日です。知らず知らずに、罪、穢れを纏ってしまうものとはいえ、改めて丁寧に暮らしていこうと思いました。
皆さまもご参考に。
朝霧カタツムリ

*今回の考察に、むすび大学さんの講義を参考にさせて頂きました。