春分を過ぎたある日、滋賀のYogiカオリさんから、シロアビヤンガの施術依頼を受け、田中順子さんというシンギングボウルの世界で著名な奏者にお会いすることが出来ました。順子さんはとても正直な方で、施術前のカウンセリングで「若い頃から今まで、ありとあらゆるオイルマッサージを受けてきたけれど、あまり気に入ったものに出逢ったことがなくて」と仰いました。
(おお、私で大丈夫だろうか)
一瞬、ひるみかけた私ではありましたが、「いつものように私ができることをする」と良い意味での気合いを入れ、ただひたすらに心を込めて、施術をさせて頂きました。(いつも思うのですが、私にとっては施術は瞑想と同じです)
そうしましたら、順子さんはとても満足して下さって、「お礼に」とシンギングボウルを使って、ヒーリングを行って下さったのです。私の頭上で、彼女は一瞬にして、とてつもなく真っ直ぐな気を入れ、素手でボウルを鳴らしました。
同じ場にいたギタリストのともよさんも、その波動を受け取ったのですが、彼女と私とでは感覚が明らかに違ったようです。音と波動のスペシャリストであるともよさんは、音というよりも波動そのものとして受け取ったのに対し、私は音をそのまんま音として拾ったのです。
何か大切なものを感じ取れなかったような気がして、(私はどこか詰まっているんじゃないかしら?)と自分のことを残念に思いもしたのですが、この時の経験はのちのち、私にとってかけがえのない練習をもたらすようになりました。
写真のフルムーンボウルは、順子さんの先生であるネパールのサンタ・ラトナ・シャキア師が創られたものです。カオリさんが「とても素晴らしい価値があるから」と私に勧めて下さいました。
カオリさんが親切に手ほどきしてくれたのですが、まず「このボウルと関係性を結ぼう」と思って、毎日触れるようにしています。そうしているうちに、私は自然に、とても深い練習をするようになりました。
それは「愛の波動を世界の隅々にまで届ける」ことだけに集中して鳴らすことです。
変な期待をせずに、うまくやろうとせずに、ただ純粋に愛という波動をこの場所から届けられるように、毎朝行っています。そして、夜は「感謝の波動」を 。。。
蝶のひとつの羽ばたきで起こる波動でさえも、零ではなく必ず波及することを信じて。
* 田中順子さんの「地球の波動」の動画を是非ご覧下さい。
www.singingbowljunko.com
(田中順子さんホームページ)