「つながり」を育むヨーガ

 

ヨーガを始める動機やきっかけは人それぞれですね。

 

あなたが、もしヨーガという方法が気に入って続けているとすれば、ヨーガの語源を辿ると、「結ぶ」「つながる」といった意味があるということを知るでしょう。

 

では、ヨーガを通して、私たちは何とつながろうというのでしょうか。

 

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毎月はじめの日曜日に開かれる〈ヨガのたね〉講座の今回のテーマは「つながりを育むヨガ」。

 

担当講師は茨城県在住の的場悠人さんでした。

 

講座は、毎回はじめに、身体を使ったアーサナ練習のシェアがあります。ヨーガは自分のための練習ですから、テーマである「つながり」を自分に対して感じられるように、的場さんのガイダンスはとても丁寧でわかりやすいものでした。

 

・上半身においての肺の位置やその拡がりをイメージしてみる

 

・胸郭を上下左右前後に心地よく拡げていく意識と感覚

 

・肺を呼吸で満たしていく感覚(胸式呼吸)

 

・呼吸が中心の練習だと感じられるように、内容が構成されていること

 

・身体を拡げたときと折りたたむように閉じたときの、ポーズと呼吸の関係性 等々

 

参加者の中には、この伝統的な練習法にはじめて触れる方もいらっしゃいますが、決まったカタチ(ポーズ)に身体をあてはめるように無理して行うものではないので、自ずと訪れる「呼吸の深まり」「身体の心地よさ」を体感されていたようです。

 

男性のおひとりが「自分の呼吸量が運動量を決めるんだなと思いました」と感想を述べられました。それは、この練習法の素晴らしい点を言い当てておられました。自分のためのオーダーメイドの服を着るようにぴったりだからこそ、快適さは生まれるのです。

 

講座では参加者を小さなグループに分けて、テーマについて話し合う時間も設けられており、私はその男性と対話する機会を頂きました。

 

・世の中の多くのヨーガは商業的な側面ばかりが大きく、個人の癒しや気づきとはかけ離れたところにある

 

・講師が指示するポーズに参加者が自分の身体を当てはめるようなものでは、快適さは生まれない

 

・自分の状態や人に対する態度は、呼吸と関りがあるようだ

 

・母性の素晴らしさ (お母さんが心を込めて握ったおにぎりはいちばんの栄養になる)等々

 

もっと柔らかいやり取りでしたが、要約するとこういう話が交わされました。

 

この講座はアーカイブ動画を購入できるため、それをもとに学ぶことができます。しかし、なるべくリアル参加をするように努めているのは、この生のやり取りが、私自身に大きく働きかけることを知っているからです。

 

運営側の先生方も参加者も、横並びの関係性の中で、ほんとうに素直で正直な言葉が交わされます(↓↓↓)

 

・自己分析をすると、常に怒りが内側にあり、その根元をさぐると先に防衛本能が働いているからだと気づいた

 

・子どものことを大切に想っているのに、怒ってしまって後で反省する自分がいる。自分の行為と何かが繋がっているかな?と内観する

 

・腹式呼吸と胸式呼吸についての質問がある

 

・ヨーガをするようになって、自分の現状に気づき、囚われているものから離れる決断をした

 

・ひとは理屈ではなく、心地よさの方向へ向かっていく 等々

 

私は、自分が他の人に話をするときも、他の人の話に耳を傾けるときも、何らかの「反応」が自分の内側に生じていくことを感じました。

 

良い学びに触れたとき、私たちは感動して、またすぐにそのカタチにそぐわんと背伸びをしたり、逆にすべてを知り得た気になってしまったりするけれど、いつも謙虚でありたいし、私たち〈それぞれの〉歩みをお互いに尊重し合いたいものだなあと感じました。

 

講座のあとは、受け取ったものをゆっくりと味わい、実生活で確かめることも大切にしています。

 

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講座資料より 

 

動画:T.K.V. Desikacharとの会話(1995)より 一部抜粋 (和訳:的場悠人さん)

*youtubeで検索すると見つけることができます

 

「ヨガとは何か」ということについて、たくさんのことを言うことができます。ヨガとは、ある種の規律(秩序:discipline)です。本質的にヨガは規律です。ヨガはわたし自身が、何かとても大切なものと「つながる」ための規律です。

 

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では、私は何とつながろうとしているのか。

 

私は身体を動かし、呼吸を感じ直し、自分自身の「いのち」とつながるためにヨーガをしています。そして、ヨーガの体験がもたらしてくれる気づきを観察し続けたいと思っています。そして、友人のひとりとして、私のまわりの人たちにヨーガをお伝えし、皆さん各々の内側に気づきが訪れる、その内なる自然に貢献できるように、これからも役割を果たしていきたいと願っています。

 

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最後に、もうひとつ。講座資料の一部をあなたにも。これは、私たちがとても大切にしているものです。

 

「先生の役割について」

 

ハートが感じられる友人関係において、先生は生徒が独自の方法や表現を見つけるのを手伝う。先生が示した目的地に従うだけでは、また自分自身を見失うだけである。

 

この生き生きした相互性において、先生の役割は、身体、呼吸、親密な関係における両極性の練習を指導することである。先生はまた、人生の意図や方向性を明確にするのを手伝うことができる。

 

練習の結果起こるポジティブな、又は時に困難な変化の只中において、先生は協力的な筋道を提供する。先生との関係を信頼することと、ヨガのロジックを理解することによって、ヨガへの確信は高まる。明晰さは最終的に、健全さと練習に向かう個人の明確な意思によって決まる。

 

(Hridaya Yoga Sutra 27/ 和訳:的場 悠人さん)

 

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この講座の素晴らしさをあなたにもぜひ知ってもらいのです。

 

今まで誰から習ったとか、どんなヨーガを経験してきたとか、そういった壁はすべて取り払い、ただあなたのハートが純真に「学びたい」という声を採用してください。

 

ヨガのたねの講師陣はとても親しみやすく、信頼できる人たちです。お問い合わせも気軽にどうぞ。

 

今シリーズの最終回は12月4日㈰。

 

担当講師は、神奈川県在住の中田美幸(よしゆき)さんです。「囚われから自由になるヨガ」というテーマです。おはなしがシンプルでとても清々しい方です。

 

冒頭には、J.Brown先生も登場するそうですよ。

 (来年の2月から、私たちの先生の一人、J先生の講座が始まります )

 

気になる方はこちらへ ↓

 https://yoganotane03.peatix.com/ ヨガのたね

 

今回の講師・資料翻訳者 的場悠人さんの 

ホームページはこちらへ↓

yutomatoba.com ヨガの贈り物

 

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朝霧カタツムリから〈ヨガのたね運営チーム〉にお繋ぎすることもできます。

 

また、ご自身のために個人的な練習を習得したい方は、活動Menuよりお申し込みください。お待ちしておりますね。

 

 

 写真は幼なじみから譲ってもらったルビーネックレス。「つながり」から連想して