つないでいくこと

 

今朝、赤紫の小菊が咲きました。

 

はっきりと記憶していないけれど、少なくとも15年以上前に義父からもらったものです。義父は菊を育てるのがとても上手でした。

 

とても優しいのに、家族にはぶっきらぼうな物言いだった義父。帰り際に「持って帰れ」といった風に鉢植えを持たせてくれることがありました。

  

義父はもう他界していないのに、小菊が咲き続けることに、何とも言えない不思議さを感じます。

 

もらった当時、私もまだ若く、シブい菊にあまり興味を持てませんでした。でも、今もこうして咲いてくれるんですから、大切にしていたんでしょうね。

 

「枯らせてはいけない」という気負いはとくになかったけれど、庭に出て、目についた時に様子を見たり、ちょっと手をかけていたような気がします。

 

植物の種でも、学びでも、なにかを次へつないでいくには、ごく自然な「大切にする想い」がベースになっていないと、その存在はあっけなく失われてしまうでしょう。

 

その「大切にする想い」は、「ねばならない」と力みのあるものではなく、意識するかしないかわからないぐらい自然にこころの奥底に在るものですね。

 

わたしのヨーガの伝え方も今はそんな感覚で、少しずつ「わたしの暮らしの中で、ヨーガを伝える」というスタイルに行き着きました。

 

ヨガの情報サイトをひらいて、そこでわたしを見つけてもらうことはできませんが、ママ友と始めたヨーガの輪が、今は地域のヨーガの輪に育って、そこで出会ったみなさんとの出会いがまた誰かとの出会いへとつながっています。その輪の中にわたしはみなさんといっしょにいます。

 

むずかしい言葉や専門用語は使わずに、あなたとわたしの対話の中で、ヨーガの真髄をお伝えします。

 

グループでもマンツーマンのヨーガでも今あなたの気が向くほうを選んでくださいね。